Nature ハイライト 免疫:トラブルを探して回る 2006年7月6日 Nature 442, 7098 細胞内の病原体や内因性の危険シグナルに対する受容体は、次々と発見されている。自然免疫系のこれらの構成要素は、侵入してくる微生物の核酸やタンパク質や細胞小器官に含まれる、宿主のものとは異なる分子パターンを認識する。Meylanたちによる総説では、このような受容体、中でもNod様受容体、抗ウイルスタンパク質RIG-IやMda5の機能に関する最近の研究について考察されている。「悪い」パターンと「よい」パターンを識別する仕組みは依然として明らかになっていない。しかし、薬剤標的としての自然免疫系の有用性は、関節リウマチやほかの炎症性疾患におけるインターロイキン-1受容体拮抗薬(IL-1ra)の有効性によって実証されているので、これは重要な研究領域である。 2006年7月6日号の Nature ハイライト 疫学:ナイジェリアの鳥インフルエンザ 工学:結晶のマッピング 免疫:トラブルを探して回る 細胞:分裂を統治する 遺伝:危険な遺産 地球:スローな地震活動 地球:強いところが弱点? 細胞:ヘルペスウイルスの潜伏 細胞:ヒストンコードの解読 目次へ戻る