Nature ハイライト 遺伝:トウモロコシがメンデルの法則を曲げる仕組み 2006年7月20日 Nature 442, 7100 パラミューテーションは遺伝法則に反する遺伝パターンの1つで、1950年代に初めてトウモロコシで発見され、それ以来ほかの植物や菌類、そしてマウスでも認められている。メンデルの法則はほとんどの場合に当てはまり、各対立遺伝子が独立して分離する。パラミューテーションとは、表現型に現れないほうの対立遺伝子が、実際に発現する方の対立遺伝子を「変異」させ、やはり発現しないようにしてしまう相互作用のことである。今回行われたトウモロコシでの研究で、パラミューテーションはRNAによるものであることが示された。パラミューテーションおよびトランスポゾンのサイレンシングに関係するクロマチン状態の安定性には、RNA依存性RNAポリメラーゼをコードするmop1遺伝子が必要とされる。 2006年7月20日号の Nature ハイライト 地球:早期警報 政策:気をつけよう! 宇宙:再生する星 材料:広げられたナノチューブ 粉粒体:ホットな充填 地球:引き裂かれた大陸 遺伝:トウモロコシがメンデルの法則を曲げる仕組み 免疫:KLF2の新しい役割 細胞:目印を外す 生物物理:1原子ずつの折りたたみ 目次へ戻る