Nature ハイライト

地球：早期警報

2006年7月20日 Nature 442, 7100

断層破壊の最初の数秒間に放出される地震エネルギーから、大きな地震の規模を見積もることが可能であるという主張が、今週のオンライン討論で注目を集めている。日本のHi-net高感度地震観測網により記録された50件を超える地震のデータからは、破壊が終息する前に地震の規模が推定可能であることを示す証拠はまったくないと言われている。このような食い違いの原因はサンプリングの問題なのかもしれない。いずれにせよ、日本の気象庁は現在、P波の到着情報を用いて地震の震源と規模を推定する早期警報システムを運用している。このような早期警報の受信を申し込むことが可能である。