Nature ハイライト 医学:隠れたつながり 2006年7月27日 Nature 442, 7101 長い間追究されていた、がんと炎症とをつなぐ関係が見つかった。多くのヒトの腫瘍で見つかる、インターロイキン-23(IL-23)によって引き起こされる炎症が免疫系から腫瘍を守り、さらに血管形成を促進することで腫瘍増殖を助長しているらしい。IL-23を生まれつき欠くマウスはがんができにくい。これは、IL-23を抗体で阻害した場合にも同様であり、同じような方法がヒトのがんに対しても使えるかも知れない。 2006年7月27日号の Nature ハイライト 医学:隠れたつながり 宇宙:タイタンにはメタンの雨が降る 宇宙:惑星間塵の窒素量 生化学:反応しやすい原子を落ち着かせる 生態:高温も強い酸性も平気な微生物 免疫:インフルエンザ流行対策を練る 細胞:電流と治癒能力 発生:血管内腔の作り方 目次へ戻る