Nature ハイライト 細胞:ゲート開閉は電位で? 2006年11月2日 Nature 444, 7115 ホルモン、神経伝達物質、においなどの細胞外からの化学的刺激の多くは、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)を介して細胞に伝えられる。こうしたシグナル伝達過程の第1段階は、GPCRへのリガンドの結合だ。GPCRは細胞膜を貫いているが、電位感受性をもつと広く考えられているわけではない。典型的なGPCRであるm2ムスカリン受容体に関する新たな研究で、この受容体が電位依存性チャネルの「ゲート電流」に似た、電荷移動に相関した電流を生じること、また、GPCRの結合親和性を調節しているのが電荷移動であることが示された。これらのデータからは、GPCRが、膜電位と外部化学シグナルの両方に対するセンサーとして働いていることが示唆される。 2006年11月2日号の Nature ハイライト 生態:労働者の立場は弱い? 進化:脊索動物は1つの門である 気候:スノーボールアースに勝ち目あり 脳:頭の中のコネのつけ方 細胞:どのがんでもやっぱりp53は邪魔者 物理:万能ミラー 材料:多結晶構造の解明法 気候:地球磁場の逆転 細胞:ゲート開閉は電位で? 目次へ戻る