Nature ハイライト 脳:頭の中のコネのつけ方 2006年11月2日 Nature 444, 7115 損傷を受けた神経系の経路に置き換えられる移植可能な電子回路、つまり「ニューロチップ」の開発プロジェクトの一環として、Jacksonたちは、霊長類の脳の2つの皮質部位間を人工的に結合させる神経インプラント(植え込み装置)を製作した。この装置は、一方の電極で記録された活動電位を用いて、他方に電気刺激を与えるものだ。植え込んで2、3日後には、記録部位からの出力が対応する刺激部位からの出力に似るようになり、これは、相互に同期して活動する神経集団間でシナプス結合が強化された場合と一致していた。in vivoでニューロンを再編成するこの方法は、損傷後の神経機能回復療法での実用化が期待される。 2006年11月2日号の Nature ハイライト 生態:労働者の立場は弱い? 進化:脊索動物は1つの門である 気候:スノーボールアースに勝ち目あり 脳:頭の中のコネのつけ方 細胞:どのがんでもやっぱりp53は邪魔者 物理:万能ミラー 材料:多結晶構造の解明法 気候:地球磁場の逆転 細胞:ゲート開閉は電位で? 目次へ戻る