Nature ハイライト 細胞:膜内でのタンパク質分解 2006年11月9日 Nature 444, 7116 rhomboid、γ-セクレターゼやその仲間の膜タンパク質を含むrhomboidプロテアーゼは、膜内で特異的に働く。多くのシグナル伝達タンパク質は膜内でのタンパク質分解を受けて活性化されるが、ほかのものは水に溶けにくくアミロイド性のペプチド断片に変換される。今回、rhomboidの結晶構造が決定され、膜外からの水分子をどのように利用して膜に埋め込まれたタンパク質基質を切断するのかが明らかになった。この機構は、同様の反応を触媒するほかのタンパク質にも共通しているらしい。そうしたタンパク質の一種であるプレセニリンにおける変異は、家族性アルツハイマー病に関係している。 2006年11月9日号の Nature ハイライト 疫学:ゴリラもHIVの供給源? 地球:ヒマラヤ地震が起こる訳 宇宙:月の内部から噴出したガス 遺伝:勝ち残る遺伝子、消え去る遺伝子 細胞:膜内でのタンパク質分解 工学:潤滑剤の新しい波 気候:気候のシーソー 進化:四肢動物:陸上生活への長い助走 構造生物学:補体の立体構造を明らかにする 目次へ戻る