Nature ハイライト 地球:ヒマラヤ地震が起こる訳 2006年11月9日 Nature 444, 7116 インド亜大陸は年間約40ミリメートルの速度で北方に移動してアジア大陸の下に入り込んでいて、チベット高原の隆起を支え、ヒマラヤ山脈を変形させ、一連の地震活動を引き起こしている。測地学的データの新しいものと既存のものを解析したところ、歪みが蓄積して大ヒマラヤの地震を制御している地域は、これまで考えられていたよりもチベットのずっと奥にまで広がっていることがわかった。チベット南部の影響を考慮に入れると、最近小さい地震によって破壊が起きた地域でも巨大地震が起きうる仕組みを、残留した歪みの蓄積という観点で説明できるかもしれない。 2006年11月9日号の Nature ハイライト 疫学:ゴリラもHIVの供給源? 地球:ヒマラヤ地震が起こる訳 宇宙:月の内部から噴出したガス 遺伝:勝ち残る遺伝子、消え去る遺伝子 細胞:膜内でのタンパク質分解 工学:潤滑剤の新しい波 気候:気候のシーソー 進化:四肢動物:陸上生活への長い助走 構造生物学:補体の立体構造を明らかにする 目次へ戻る