Nature ハイライト 発生:変速ギアで泳ぐ 2007年3月1日 Nature 446, 7131 脊髄で予想外の機能的編成が見つかった。ゼブラフィッシュ幼生の脊髄の背腹軸に沿ったニューロンの位置は、そのニューロンの発火を引き起こす遊泳周波数と直接関連している。電気生理学的測定とin vivo画像法によって、より背側に位置する運動ニューロンと興奮性介在ニューロンは、より速い遊泳にかかわり、より腹側(脊髄の下半への方向)にあるニューロンは、より遅い遊泳で発火することが明らかになった。脊髄機能がこのようにはっきりと位置的に区分されていることによって、ゼブラフィッシュはいろいろな速さで効率よく泳ぐことができる。脊髄の初期発生は魚類から両生類、哺乳類へと高度に保存されているので、ほかの動物種でも同様の構成パターンがみられるのかもしれない。 2007年3月1日号の Nature ハイライト 物理:時空を解体する 材料:平らなようで平らでないグラフェン 物理:グラフェンの超伝導電流 生理:やさしさタンパク質? 物理:じっとしている電子 発生:変速ギアで泳ぐ 生化学:ウイルスが作る丈夫な立方体 医学:イオンチャネル病のもう1つの原因? 発生:口蓋裂の修復 目次へ戻る