Nature ハイライト 地球:十分に発達している地球磁場 2007年4月5日 Nature 446, 7136 地球磁場は我々を有害な太陽放射から守ってくれる一方で、地球コアの性質を知る手がかりも与えてくれる。コアの年代は、地球の初期の性質を明らかにするのに役立つので、特に関心が持たれている。始生代のカープバール地塊(南アフリカ)の岩石は、地球上で最もよく保存されているものの1つであり、この岩石中の微小な磁鉄鉱包有物に含まれるケイ酸塩結晶の解析結果から、およそ32億年前の地球の古地磁気方位と強度が求められた。これは、地球ダイナモの記録では最古のものになる。磁場強度は現在の値の約半分であったらしく、地球の初期大気はまさに、強い磁気圏により太陽風による浸食から守られていたことを示している。 2007年4月5日号の Nature ハイライト 宇宙:銀河系の中心を探る 医学:免疫を飼いならす 神経:光で神経回路を操作 宇宙:ダストは踊る、火星の上で 物理:アト秒のトンネリングをリアルタイムで見る 地球:十分に発達している地球磁場 古生物学:微化石の矛盾する説明 発生:脊椎動物の起源 腫瘍:RANKは転移に重要 目次へ戻る