Nature ハイライト

宇宙:さらにホットになるホットジュピター

Nature 447, 7141

ホットジュピターは、親星のすぐそばを回っている太陽系外惑星であるため、地球と月の関係と同じように潮汐力で親星に固定され、昼の面と夜の面が変わらないようだ。そこで、昼の面に入射したエネルギーが大気によって夜の面に輸送されうるのかどうかという疑問が出てくる。この答えが今回、太陽系外惑星HD 189733bについて、スピッツァー宇宙望遠鏡による赤外観測の結果から得られた。夜と昼の面の温度はだいたい950〜1,200 Kとほぼ同じであることから、親星の光に照らされている面のエネルギーは、効率よく大気中に満遍なく再分配されていると考えられる。また、今週のオンライン版の掲載論文では、太陽系外惑星HD 149026bの大気の観測結果が報告されている。この太陽系外惑星はまさしくホットで、知られているうちでは最も高温のホットジュピターで、温度は約2,300 Kである。この結果は、吸収した光全部を表面の各部分が黒体として即座に再放射するという予測と一致している。

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