Nature ハイライト 宇宙:土星の環の中に見つかったプロペラ 2007年10月25日 Nature 449, 7165 土星のA環にあるプロペラ形状をした4つの乱れ構造は、カッシーニ探査機が2004年に撮影した2枚の画像中に見つかったもので、環の中に大きな岩程度の大きさの小型の衛星が隠れていることが示唆された。このプロペラ構造はもっとあるだろうと考えられたが、実際その通りで、その後カッシーニが撮影したA環全体の画像から、新たに8つのプロペラ構造が見つかった。こういう乱れ構造を生み出した微衛星の半径は30〜70メートルであり、かつては同じ位置で土星の環を回っていた、もっと大きな衛星が壊れてできた破片だろうと考えられる。 2007年10月25日号の Nature ハイライト 植物:PLETHORAの勾配 細胞:幹細胞の目印 宇宙:土星の環の中に見つかったプロペラ 物理:安定性の極限 物理:超固体のしるし 化学:強力な質量分析法 地球:解決したヘリウム濃度パラドックス 生態:群れの効用 発生:動画で見る原腸形成 目次へ戻る