Nature ハイライト 物理:超固体のしるし 2007年10月25日 Nature 449, 7165 2004年に超固体ヘリウムらしきものが観察され、研究者の多くの関心を集め、専門家以外の人々の好奇心もかき立てた。しかし、これには転移に伴うと期待される熱力学的証拠が欠けていた。Linたちは、この問題について新たな証拠を示している。今回の現象は、液体ヘリウムが超流動状態に入るときにみられるものに似ており、それが起こる際に固体の一部が周囲の格子運動から分離したようにみえる。今回の実験では、質量の分離の始まりと一致する熱容量のピークが示され、これは、4Heの常固体相と超固体相の間に、真の転移が存在するという考えを裏付けている。 2007年10月25日号の Nature ハイライト 植物:PLETHORAの勾配 細胞:幹細胞の目印 宇宙:土星の環の中に見つかったプロペラ 物理:安定性の極限 物理:超固体のしるし 化学:強力な質量分析法 地球:解決したヘリウム濃度パラドックス 生態:群れの効用 発生:動画で見る原腸形成 目次へ戻る