Nature ハイライト 細胞:幹細胞の目印 2007年10月25日 Nature 449, 7165 小腸と結腸の内壁を覆う細胞は、個体の一生を通じて速やかに再生を繰り返す。これらの細胞は、すべての幹細胞中で機能の特徴が最もよくわかっているものの1つだが、高い精製状態の腸管上皮幹細胞を得ることは困難であった。しかし今回、それが成功した。そして、Wnt細胞シグナル伝達系の標的であるLgr5遺伝子が、成体のいくつかの組織および癌の幹細胞で固有の単一マーカーであることがわかったのである。Lgr5は最初に結腸癌の細胞で見つかったが、前癌性のマウス腺腫でも見いだされたことから、これは癌の幹細胞のマーカーとなる可能性が出てきた。 2007年10月25日号の Nature ハイライト 植物:PLETHORAの勾配 細胞:幹細胞の目印 宇宙:土星の環の中に見つかったプロペラ 物理:安定性の極限 物理:超固体のしるし 化学:強力な質量分析法 地球:解決したヘリウム濃度パラドックス 生態:群れの効用 発生:動画で見る原腸形成 目次へ戻る