Nature ハイライト

微生物:共通の入り口

Nature 450, 7166

動植物の病原体には、宿主細胞に病原性タンパク質やエフェクタータンパク質を注入することによって宿主の免疫系をかいくぐるものが多い。ジャガイモ胴枯れ病の原因菌であるPhytophthora infestansに関する研究で、エフェクタータンパク質が吸器と呼ばれる特別な感染構造体から植物細胞に移動するときに必要な、保存されたペプチドモチーフが見つかった。RXLR-EERと呼ばれるこのアミノ酸配列は、マラリア原虫(Plasmodium falciparum)のヒト赤血球への侵入に必要であることが、最近報告されている。こうした研究から、さまざまな真核生物病原体が同じターゲッティング・シグナルを使ってエフェクタータンパク質を送達しているのだろうと考えられる。

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