Nature ハイライト

遺伝:周期的に起こるDNAメチル化

Nature 452, 7183

今週号では2本の論文が、遺伝子プロモーターにあるCpGジヌクレオチドのメチル化と脱メチル化の周期について報告している。DNAメチル化は、特定の遺伝子発現パターンを有糸分裂を経て娘細胞に伝える安定なエピジェネティック「標識」であると広く考えられているが、今回の2つの結果はこれとは大きく異なっている。Métivierたちは、エストロゲンによって活性化されたpS2遺伝子プロモーターのDNAメチル化/脱メチル化周期は、DNAメチルトランスフェラーゼとその他の因子の周期的変化を伴うことを見いだした(Article p.45)。またKangaspeskaたちは、pS2遺伝子とエストロゲン受容体αなどの5つの活性プロモーターで周期的なDNAメチル化が起こっていることを報告している(Letter p.112)。

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