Nature ハイライト 宇宙:木星の影の下で 2008年5月1日 Nature 453, 7191 木星には、メインリングと内側のハローに加えて、もっと離れたところにさらに暗い2本のゴッサマー(gossamer)リングがある。これらの構造は、大部分が衛星の軌道によって拘束されている。しかし、テーベ・エクステンションと呼ばれる、外側へ伸びた暗い領域の挙動はこれらとは異なっていて、まだよくわかっていない。D HamiltonとH Krügerは今回、外側のリング領域の塵粒子がガリレオ探査機に衝突したのを観測した結果と、ゴッサマーリングを形成し、不思議なテーベ・エクステンションを発生させるのが木星の影であるとするモデルについて報告している。 2008年5月1日号の Nature ハイライト 工学:メムリスタンスの登場 進化:原始の被子植物の残存種 細胞:三次元空間内での白血球の移動 遺伝:8人のゲノム 免疫:毒素と自己免疫 宇宙:木星の影の下で 気候:10年スケールの気候予測 複雑系:ネットワークの不足部分を推測する 視覚:時計を気にする網膜細胞 量子宇宙論:リアリティ・チェック 目次へ戻る