Nature ハイライト

細胞:RESTは幹細胞を維持する

Nature 453, 7192

神経細胞にあってRESTまたはNRSFとして知られる抑制タンパク質は、細胞が置かれた状況によって、発がん活性や腫瘍抑制因子活性といったさまざまな機能を発揮する。このタンパク質は、マウスの胚性幹細胞では高いレベルで発現されるが、その機能は明らかにされていなかった。今回Singhたちは、REST/NRSFが幹細胞の「幹細胞性」を維持する転写ネットワークの要素であることを明らかにしている。このタンパク質は、幹細胞の自己複製を阻害して特定の細胞型への分化を促すマイクロRNAの発現を妨害することによって、自己複製能と多能性を維持している。

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