Nature ハイライト

脳:作業記憶の仕事ぶり

Nature 453, 7192

ヒトの脳は、膨大な貯蔵量の長期記憶を保持するだけでなく、ほんの数秒しか保持されない短期記憶も形成している。これは、2つの数字を足したり、2つの顔のどちらが魅力的かを比較したりするような作業を行うのに不可欠である。短期記憶が限られた量の情報しか保持できないことはわかっているが、少数の事物について高品質の表現を保持するのか、それとも、ほぼ無数の事物について低品質の表現を保持するのかについての議論は決着していなかった。視覚の作業記憶に関する新しい研究の結果、「高品質」説に有利な形で決着がついた。短期の情報貯蔵では、量を優先して質を捨てることはなく、比較的少数の対象がそれぞれ一定の品質での表現として保持されていた。

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