Nature ハイライト 宇宙:土星にもあった四季 2008年5月8日 Nature 453, 7192 地球と木星の大気には、それぞれ2年と4年の周期をもつ赤道域振動がある。今回、2つの研究グループが別々に、それと関連する現象が土星にもあることを報告している。Ortonたちは、20年にわたり土星の成層圏放射を地球上から観測した結果を解析し、14.8±1.2地球年の周期をもつ振動があることを明らかにした。この周期は、大ざっぱにいって土星の半年にあたり、地球の半年周期振動の場合と同じく季節性の強制力の存在を示唆している。Fouchetたちは、カッシーニ探査機の赤外分光データを使って、同様な赤道域振動を発見した。 2008年5月8日号の Nature ハイライト 化学:二酸化炭素をケージに閉じ込める 生物物理:HIVのひっくり返る酵素 構造生物学:「非生物」酵素をつくる 宇宙:土星にもあった四季 物理:長持ちする分子磁石 気候:アマゾンの乾燥化の見通し 生態:中立説を考察する 細胞:RESTは幹細胞を維持する 細胞:幹細胞の自己複製 脳:作業記憶の仕事ぶり 目次へ戻る