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Nature ハイライト

宇宙：土星のもう1つのオーロラ

Nature 453, 7198

土星のオーロラ発光に関する新たな研究によって、メイン・オーロラオーバルの4分の1の明るさをもつセカンダリー・オーロラオーバルが発見された。メイン・オーバルは10年以上前、ハッブル宇宙望遠鏡の画像で初めて見つかり、以後にその形態は詳細にわたって決定されているが、起源についてはいまだに議論が続いている。起源に関する理論の1つでは、土星のオーロラは、地球でみられるような主に太陽風との相互作用によって形成されるものと、木星でみられるようなプラズマ流との相互作用で形成されるものが組み合わさってできていると考えられている。しかし、土星で見つかったセカンダリー・オーバルの性質から、これは弱いだけで木星のメイン・オーバルと同様のものであり、木星の火山衛星イオのような大規模なイオン供給源がないために、比較的薄暗いことがわかった。土星でも木星でも、オーロラ形成の背後にある過程は非常によく似ていて、規模が違うせいで違ってみえるだけのようだ。

2008年6月19日号の Nature ハイライト

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