Nature ハイライト

免疫：バランスの維持

2008年6月19日 Nature 453, 7198

最近発見された17型ヘルパーT（T_H17）細胞は、エフェクターヘルパーT細胞の3番目のグループで、徹底的な研究が行われている。T_H17細胞は、インターロイキン17を産生し、病原体に対する防御を協調させ、組織炎症を仲介する。Bettelliたちは、この急速に進展しつつある分野について、炎症促進性のT_H17細胞と抑制性のT_reg細胞の間のバランスが、炎症性疾患や自己免疫疾患で果たす役割が明らかになってきたことを中心に概説している。