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Nature ハイライト

宇宙：赤いクエーサーに見つかった青い光

Nature 454, 7203

大部分の活動銀河核で、その主なエネルギー源は超大質量ブラックホールだと考えられている。問題なのは、周囲を取り巻くガスが降着円盤を介してブラックホールに降着していると仮定されているのに、このモデルが今のところ観測では確かめられていないことだ。特に、「標準円盤」モデルでは、特徴的な青いスペクトル形状が可視領域から近赤外領域に予測されているのだが、こういうものはこれまで見つかっていない。岸本真たちは今回、いくつかのクエーサーのダスト放出領域より内側からの偏光を観測し、降着円盤に特徴的な青化スペクトルを近赤外領域に見つけたことを報告している。このことは、少なくとも、近赤外放射がみられる半径よりも外側では、局所的に過熱された円盤という標準的な描像がほぼ正しいことを示している。

2008年7月24日号の Nature ハイライト

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