Nature ハイライト

神経:自然のリズム

Nature 456, 7218

時間進行の把握は、知覚と認識のさまざまな局面に不可欠である。複数の神経回路が時間情報の処理を行っていることが知られているが、いずれもマイクロ秒からミリ秒の非常に短い時間スケールのものである。Sumbreたちは、ゼブラフィッシュの視覚系のニューロン活動が、数秒おきという比較的長い間隔で点滅する閃光のリズムを、刺激終了後も最大20秒まで保持したことを報告している。こうした長時間スケール型のリズム活動が、調節可能な「神経メトロノーム」の基盤となり、律動的な知覚体験の短期知覚記憶のための機構として働いているのかもしれない。

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