Nature ハイライト 神経:自然のリズム 2008年11月6日 Nature 456, 7218 時間進行の把握は、知覚と認識のさまざまな局面に不可欠である。複数の神経回路が時間情報の処理を行っていることが知られているが、いずれもマイクロ秒からミリ秒の非常に短い時間スケールのものである。Sumbreたちは、ゼブラフィッシュの視覚系のニューロン活動が、数秒おきという比較的長い間隔で点滅する閃光のリズムを、刺激終了後も最大20秒まで保持したことを報告している。こうした長時間スケール型のリズム活動が、調節可能な「神経メトロノーム」の基盤となり、律動的な知覚体験の短期知覚記憶のための機構として働いているのかもしれない。 2008年11月6日号の Nature ハイライト 遺伝:民族による遺伝子変異 医学:がんゲノム 宇宙:暗黒物質を探すべき場所 工学:オシロスコープを改良 地球:行方不明の鉛に新しい手がかり 生態:減少するレミングの個体数 細胞:ノックアウトでクラミジアの病原性因子を同定 神経:自然のリズム 目次へ戻る