Nature ハイライト 細胞:1個の細胞から前立腺を形成 2008年12月11日 Nature 456, 7223 マウスでアンドロゲンの欠乏と補充を何度も繰り返してやると、前立腺も退縮と再生を交互に起こす。このことは、前立腺幹細胞が存在することを示唆している。幹細胞候補を識別するためのさまざまな細胞表面マーカーが報告されてきたが、こうしたマーカーは前立腺幹細胞に特異的なものではなかった。今回Leongたちは、サイトカイン受容体CD117(c-kit、幹細胞因子受容体とも呼ばれる)が、成体マウスの希少な前立腺幹細胞集団のマーカーであることを突き止めた。このマーカーを他のものと組み合わせて用いて単離した細胞1個を生きたマウスに移植することで、機能をもった前立腺が再生されたのである。 2008年12月11日号の Nature ハイライト 細胞:1個の細胞から前立腺を形成 宇宙:水蒸気のあるホットジュピター 神経:頭に血がのぼる 遺伝:複製の再開 化学:3級アルコールを簡単に合成 地球:大陸の分裂 生態:不確実な回廊 免疫:RNAiで宿主をかわす 神経:脳を配線する 目次へ戻る