Nature ハイライト

神経:単一シナプスでの長期増強を画像化

Nature 458, 7236

CaMKII、すなわちCa2+/カルモジュリン依存性キナーゼIIは、長期増強(LTP)の誘導に極めて重要なシグナル伝達分子である。長期増強は、1対のニューロン間の情報伝達が増強される現象で、ある種の学習や記憶の基礎となると考えられている。デューク大学(米国)のR Yasudaたちのグループは、LTPが起こっている単一シナプス内でのCaMKII活性化を追跡できる新たな画像化技術を開発した。撮影された画像では、シナプス可塑性があるシナプスでの、CaMKIIのチャネル特異的で区画化された一過性の活性化が明らかにされている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度