Nature ハイライト

免疫:昆虫の抗ウイルスRNAi

Nature 458, 7236

ショウジョウバエなどの昆虫は、RNA干渉(RNAi)の関与する局所的な抗ウイルス防御を行えることがわかっている。内在的に発現されたRNAヘアピンは細胞から細胞へ広がらないという知見が得られているため、ショウジョウバエはRNAi応答を全身に広げることができないと今まで考えられていた。しかし今回、シンドビスウイルスとショウジョウバエCウイルスを感染させる実験で、キイロショウジョウバエも全身性RNAi応答を引き起こせることが明らかになった。これは、脊椎動物と無脊椎動物において、免疫のRNAサイレンシングの構成要素がこれまで考えられていたよりも高度に保存されている可能性を示唆している。

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