Nature ハイライト 免疫:昆虫の抗ウイルスRNAi 2009年3月19日 Nature 458, 7236 ショウジョウバエなどの昆虫は、RNA干渉(RNAi)の関与する局所的な抗ウイルス防御を行えることがわかっている。内在的に発現されたRNAヘアピンは細胞から細胞へ広がらないという知見が得られているため、ショウジョウバエはRNAi応答を全身に広げることができないと今まで考えられていた。しかし今回、シンドビスウイルスとショウジョウバエCウイルスを感染させる実験で、キイロショウジョウバエも全身性RNAi応答を引き起こせることが明らかになった。これは、脊椎動物と無脊椎動物において、免疫のRNAサイレンシングの構成要素がこれまで考えられていたよりも高度に保存されている可能性を示唆している。 2009年3月19日号の Nature ハイライト 神経:単一シナプスでの長期増強を画像化 生化学:タンパク質を加工する 化学:映画で見るキラル分子 化学:金属の入ったロタキサン 地球:氷床が溶けたとき 進化:羽毛をもつ初期の恐竜 遺伝:ヒトと酵母のかかわり 免疫:昆虫の抗ウイルスRNAi 遺伝:ヌクレオソームを配置する 目次へ戻る