Nature ハイライト 進化:最古の後生動物 2009年2月5日 Nature 457, 7230 オマーンの堆積岩中から発見された化学化石は、これまで発見された中で最古の動物の証拠をもたらした。この化石ステロイドは、普通海綿類に特徴的な24-イソプロピルコレスタンで、今から6.35億年以上前の、新原生代の最後の大氷河時代である「マリノアン氷河期」のころのものである。このことは、左右相称動物が急速に多様化したカンブリア紀大爆発の時期より1億年以上前の、クリオジェニア紀後期(6.35億年以上前)の海盆の一部では、浅海域の海水に、単純な多細胞生物の生命を支えるのに十分な濃度の溶存酸素が含まれていたことを物語っている。 2009年2月5日号の Nature ハイライト 工学:印刷されたトランジスター 材料:伸縮可能なグラフェン膜 生理:構造を解いて謎を解明 宇宙:初期宇宙に生じた銀河のバルジ形成 気候:大西洋を巡る暖かい流れと冷たい流れ 古環境:長い長い話 進化:最古の後生動物 生理:絶食で長生きする 目次へ戻る