Nature ハイライト ナノテクノロジー:微細なプリント 2009年2月12日 Nature 457, 7231 熱可塑性物質の上にプリントされる微細構造の寸法を小さくすることは、容量が増大しつつあるCDやDVDなどの高密度記憶デバイスを製造する上で非常に重要である。実現可能な小型化の程度は、主としてモールド(鋳型)に使用される材料(通常はもろい材料であるシリコンが使われる)の耐久性と加工のしやすさによって制限される。Kumarたちは、金属ガラスをモールドや熱可塑性ポリマーに代わるインプリント材料に使って、最小13 nmの微細構造を成形する新しい方法を提案している。さらに、これらの材料でできた微細構造は、軟化点の低い材料で複製することもでき、消去して再び成形することも可能で、例えば、書き換え可能な高密度デバイスなどを製造する新しい手段となる。 2009年2月12日号の Nature ハイライト 細胞:壁のない生活 遺伝:エンハンサーの地図を作る 化学:ホウ素の新しい形態 ナノテクノロジー:微細なプリント 遺伝:霊長類ゲノムにおける爆発的重複 医学:C型肝炎動物モデルへの手がかり 細胞:血液細胞系の発生 がん:前立腺がんのマーカーを発見 細胞:ヒトのリボスイッチが初めて見つかった? 目次へ戻る