Nature ハイライト

医学:C型肝炎動物モデルへの手がかり

Nature 457, 7231

C型肝炎ウイルス(HCV)は肝臓病の主要な原因だが、使いやすい小型動物モデルがないことが、HCVに対する効果的なワクチンや特異的抗ウイルス療法の開発の妨げとなっている。密着結合タンパク質オクルディンが、C型肝炎ウイルスの細胞侵入受容体の4つ目にして最後の主要成分であることが同定され、難しかった実験モデルの開発が一歩実現に近づいたようだ。マウス細胞へのウイルス感染には、ヒト・オクルディンに加え、これまでにHCVの侵入因子として同定されているCD81、スカベンジャー受容体クラスBタイプI、クローディン1も必要である。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度