Nature ハイライト 宇宙:連星ブラックホール見つかる 2009年3月5日 Nature 458, 7234 巨大銀河のほとんどは中心にブラックホールがあるため、連星系をなす超大質量ブラックホールは、巨大銀河の合体の産物としてごく普通にみられるはずだ。スローン・デジタル・スカイ・サーベイによる新規クエーサーの徹底した探査で、T BorosonとT Lauerが今回、連星系ブラックホールの1つであるJ153636.22+044127.0を発見した。この天体は、赤方偏移が0.3727と0.3889と異なっている2本の広がった輝線を示し、これは速度差にすると3,500 km/sになる。彼らは、この天体が太陽の107.3倍と108.9倍の質量をもつ2つのブラックホールからなる連星系で、ブラックホールの間は約0.1パーセク離れており、ほぼ100年の周期で軌道を回っている、と説明している。 2009年3月5日号の Nature ハイライト 宇宙:連星ブラックホール見つかる 材料:遷移金属イオン間の電荷移動 地球:バム地震の後で 海洋:脂質の不足に代用品で対処 細胞:抗生物質の標的にならない? 免疫:リンパ球の活性化 遺伝:遺伝子融合と前立腺がん 構造生物学:タンパク質の構造をライブで見る 目次へ戻る