Nature ハイライト 宇宙:BLAST計画が解明する過去の宇宙 2009年4月9日 Nature 458, 7239 赤方偏移が1 < z < 4にあるサブミリ波銀河は、十分大規模な星生成率をもつ唯一の天体として知られていることから、現在の宇宙にみられる巨大楕円銀河の前駆天体だと考えられている。気球に搭載した広開口サブミリ波望遠鏡(BLAST)による250、350、500 µmの波長領域での新たな系外銀河探査により、これらの波長領域で観測された銀河の総数は、20倍に増えた。この探査では、遠赤外背景放射全体が個々の銀河によるものであり、z ≤ 1.2にある銀河からのものがその70%を占めていることが示された。これらの成果は、ドキュメンタリーBLAST! (www.blastthemovie.com)のテーマで、世界天文年2009のプログラムの一部として全世界に公開されている。 2009年4月9日号の Nature ハイライト 遺伝:がんゲノミクスの時代 生理:食餌療法とがん 医学:ユビキチンを標的とする薬 宇宙:BLAST計画が解明する過去の宇宙 物理:スケールダウン 化学:未来の触媒の形 地球:大酸化事変の原因 生理:マウスの体重制御 細胞:ウイルスを用いないiPS細胞 目次へ戻る