Nature ハイライト 遺伝:がんゲノミクスの時代 2009年4月9日 Nature 458, 7239 1982年にHRAS遺伝子の変異と膀胱がんとの関連性が見つかって以来、がん患者で約10万個の遺伝子異常が同定されてきた。その結果、がんの発生について多くのことがわかったが、がんと組織の種類が非常に多いため、解明すべきことはまだまだ多い。大量並行処理DNA塩基配列決定法の開発により、がんに関連する数億個もの変異が明らかになる日は近い。M Stratton、P Campbell、A Futrealは、広範囲にわたる総説の中で、がんゲノミクスの成果を振り返るとともに、将来を展望して、多数のがんの全DNA塩基配列が決定できれば、がんの治療法について理解を深めるのに役立つだろうと期待している。 2009年4月9日号の Nature ハイライト 遺伝:がんゲノミクスの時代 生理:食餌療法とがん 医学:ユビキチンを標的とする薬 宇宙:BLAST計画が解明する過去の宇宙 物理:スケールダウン 化学:未来の触媒の形 地球:大酸化事変の原因 生理:マウスの体重制御 細胞:ウイルスを用いないiPS細胞 目次へ戻る