Nature ハイライト 材料:孔の大きいゼオライト 2009年4月30日 Nature 458, 7242 ゼオライトは、かご状の骨格をもつ微多孔質アルミノケイ酸塩で、触媒反応や分離に使われて、工業的に重要である。ゼオライトで実現可能な細孔サイズが大きくなるほど、触媒反応などの目的でそこに取り込むことができる反応分子を大きく複雑にすることができる。今回、直径約25 Åという、これまでで最大の細孔をもつ画期的な新ゼオライトであるゲルマノケイ酸塩ゼオライト、ITQ-37が合成された。この大きさの細孔をもつ材料は、これまでほとんどが非晶質であった。ITQ-37は、単一のチャネル系をもつため細孔を利用しやすい。また、細孔がキラルなため、鏡像体分子の分離に使うことができる。 2009年4月30日号の Nature ハイライト 細胞:核外で働く腫瘍抑制因子p53 細胞:脂肪滴とオートファジー 宇宙:銀河面リッジの謎を解き明かす 工学:超高速度カメラ 材料:孔の大きいゼオライト 生態:住処が変われば 神経:線虫も社会の渦中にある 細胞:siRNAを特定の標的へ送達する 目次へ戻る