Nature ハイライト 神経:線虫も社会の渦中にある 2009年4月30日 Nature 458, 7242 線虫(Caenorhabditis elegans)の神経回路はわずか302個のニューロンからなり、社会的な脳をもつ最も単純な動物といえる。線虫の「社会性」株は、餌になる細菌がいると集合するが、「孤立」株は集合しない。新たな研究で、RMG介在/運動ニューロン対が、複数の感覚刺激の統合と社会的行動をとることの決定にかかわる神経計算系の「ハブ」であることが突き止められた。RMGニューロンはハブ・アンド・スポーク型回路の中心であり、隣接する感覚ニューロンには非シナプス性の「ギャップ結合」を介して接続している。この回路は、フェロモン勾配に対するニューロンの応答の仕方を制御している。 2009年4月30日号の Nature ハイライト 細胞:核外で働く腫瘍抑制因子p53 細胞:脂肪滴とオートファジー 宇宙:銀河面リッジの謎を解き明かす 工学:超高速度カメラ 材料:孔の大きいゼオライト 生態:住処が変われば 神経:線虫も社会の渦中にある 細胞:siRNAを特定の標的へ送達する 目次へ戻る