Nature ハイライト 医学:世界の見方が違っている 2009年5月14日 Nature 459, 7244 ヒトの乳児は誕生の数日以内に、非生物学的な動きよりも生き物のような動きのほうを選んで目を向けるようになるが、この能力はほかの多くの動物種にも共通している。今回、自閉症の2歳児に関する研究で、こうした子どもは生き物のような動き方をする光点表示(「いないいないばあ」のような単純なゲームをしている人のように活発に動く光点の集まり)には目を向けないが、自閉症の徴候を示さない子どもが無視するような別の特徴のほうに興味を示すことがわかった。この行動上の違いは、自閉症の脳の機能的変化を反映している可能性があり、自閉症者にみられる社会的相互作用の問題につながっているかもしれない。 2009年5月14日号の Nature ハイライト 医学:トリパノソーマの分化 神経:単一ニューロンでにおいを嗅ぐ 宇宙:惑星形成:塵からできた結晶 工学:高効率白色発光ダイオード 化学:生命を出現させたRNA 考古:最古の女性像 医学:世界の見方が違っている 遺伝:海で見つかった低分子RNA 目次へ戻る