Nature ハイライト 生理:新しい化学受容器ファミリー 2009年5月28日 Nature 459, 7246 哺乳類の嗅覚受容体としては、匂い受容体、微量アミン関連受容体、1型および2型鋤鼻受容体スーパーファミリーの4種類が現在までに知られている。今回Rivièreたちは、マウスの鋤鼻感覚神経に発現する、もう1つの新規嗅覚受容体ファミリーを同定したことを報告している。このファミリーは、ホルミルペプチド受容体関連遺伝子ファミリー(FPR)の5つのメンバーにコードされている。FPRのメンバーは、これ以外では感染に対する免疫細胞応答を仲介することで知られており、FPRを発現する細胞は病気や炎症に関連するリガンドに反応する。こうしたリガンドは尿中に排泄されるので、FPRは個人の健康状態を感知している可能性が考えられる。 2009年5月28日号の Nature ハイライト 医学:自閉症にかかわる遺伝子変異 光学:強力な光子 脳:頭の中の地図 宇宙:鉄のL輝線で探るブラックホール 宇宙:系外惑星の位相を見る 環境:永久凍土からの炭素放出 進化:文化に対する遺伝的制約 生理:新しい化学受容器ファミリー 細胞:細菌が乗っ取る腸上皮 目次へ戻る