Nature ハイライト 医学:B細胞リンパ腫とA20のつながり 2009年6月4日 Nature 459, 7247 今回2つの研究グループが、NF-κBシグナル伝達経路の負の調節因子であるA20タンパク質が、B細胞リンパ腫の患者でしばしば不活化されていることを報告している。加藤元博(東京大学)たちは、A20遺伝子を欠損した細胞が免疫不全マウスに腫瘍を形成し、またA20を再発現させると腫瘍形成が抑制されることを明らかにした。Compagnoたちは、A20がB細胞リンパ腫の患者の約30%で不活化されていることを示している。そしてどちらの研究も、A20タンパク質がin vitroで細胞増殖を抑制し、細胞に自殺を促すことを明らかにしている。 2009年6月4日号の Nature ハイライト 遺伝:カンジダ属真菌のゲノム比較解析 脳:感覚情報の伝達 宇宙:訳ありの超新星 地球:雲に覆われたタイタン 量子情報科学:もつれた振動 ナノテクノロジー:ブリンクしないナノ結晶 地球:南極の氷河形成 発生:心筋細胞を作り出す 医学:B細胞リンパ腫とA20のつながり 目次へ戻る