Nature ハイライト

医学:B細胞リンパ腫とA20のつながり

Nature 459, 7247

今回2つの研究グループが、NF-κBシグナル伝達経路の負の調節因子であるA20タンパク質が、B細胞リンパ腫の患者でしばしば不活化されていることを報告している。加藤元博(東京大学)たちは、A20遺伝子を欠損した細胞が免疫不全マウスに腫瘍を形成し、またA20を再発現させると腫瘍形成が抑制されることを明らかにした。Compagnoたちは、A20がB細胞リンパ腫の患者の約30%で不活化されていることを示している。そしてどちらの研究も、A20タンパク質がin vitroで細胞増殖を抑制し、細胞に自殺を促すことを明らかにしている。

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