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ナノテクノロジー:ブリンクしないナノ結晶

Nature 459, 7247

半導体ナノ結晶は、単一生体分子のラベリングなど多くの用途に役立っている。しかし、ナノ結晶は「ブリンクする」、つまり連続励起のもとで断続的に点滅するので、応用範囲はあまり広くなりそうもない。ブリンクの原因はまだわかっていないが、ナノ結晶の帯電と関係があるらしい。ところが今回、ZnSe半導体シェルで覆われたナノ結晶CdZnSeコア(ZnSeからCdSeへ急激に変化するのでなく、半径方向に徐々に変化していく)を用いることによって、この「ブリンク」問題が解決された。このナノ結晶は、帯電しているにもかかわらず、連続的に発光する。理論モデルからは、この原因は、なだらかな閉じ込めポテンシャルによって電荷と励起電子間の相互作用の効率が低下することにあると考えられる。こうして作られたナノ結晶はまだデバイス対応ではないが、今後の開発によって、生体画像化技術やレーザー、太陽電池など、さまざまな用途に使えるようになりそうだ。

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