Nature ハイライト 細胞:ヒトiPS細胞をもっと簡単に作る 2009年10月1日 Nature 461, 7264 今年H Schölerのグループは既に、転写因子OCT4だけでもマウスの成体神経幹細胞を再プログラム化でき、ほぼすべての細胞種を作り出せる多能性をもたせるのに十分であることを報告した。これにより、iPS(誘導多能性幹)細胞の樹立過程は大幅に簡素化された。iPS細胞作出の初期(2006〜2007年)や従来の研究では、OCT4は使用される4種類の因子のうちの1つに過ぎなかった。そして今回、Schölerたちは、やはりOCT4だけで、ヒト神経幹細胞からもiPS細胞を樹立できることを示している。 2009年10月1日号の Nature ハイライト 気候:雲を解明するには 細胞:Wnt阻害剤の標的 医学:新しい抗結核治療法 宇宙:暗黒物質を照らす光 化学:化学反応をX線で調べる 地球:遠地地震が断層に与える影響 進化:羽毛のあるトロオドン類 細胞:ヒトiPS細胞をもっと簡単に作る 細胞:FasLの非アポトーシス作用 目次へ戻る