Nature ハイライト

免疫：自然免疫に不可欠のSTING

2009年10月8日 Nature 461, 7265

アダプタータンパク質であるSTING（stimulator of interferon genes、別名MITAあるいはERIS）が、微生物DNAに対する自然免疫系の応答性の重要な因子であることがわかってきた。Ishikawaたちは、STINGがない状態では、いくつかのDNAウイルスやRNAウイルスの感染に対するマウスの感受性が亢進することを明らかにしている。STINGを介したインターフェロンの誘導には、STINGがTANK結合キナーゼ1と共に、小胞体からSec5を含むエンドソーム小胞へと局在場所を変える必要がある。この研究は、STINGが単純ヘルペスウイルスのようなDNA病原体に対する宿主防御に必須であることを意味している。