Nature ハイライト

Cover Story:進化するがん:乳房腫瘍中の不均質性と進化

Nature 461, 7265

原発腫瘍の診断から転移巣の出現まで9年が経過している患者について、細胞株や異種移植腫瘍ではなく、エストロゲン受容体α陽性の転移性小葉乳がんのゲノムとトランスクリプトームの検討が、最新の「次世代」配列決定法を使って行われた。同一患者での転移巣と原発腫瘍の体細胞性非同義変異の比較、およびゲノムとトランスクリプトームのデータの統合解析から、腫瘍の進行に伴って起こることがある変異の進化について、手がかりが得られた。表紙には、この研究に使用された腫瘍由来の組織を背景として、この組織中で見つかった変異遺伝子の1つ、HAUS3遺伝子座の塩基配列の一部が示されている(Letter p.809, www.nature.com/podcast)。

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