Nature ハイライト
核物理学:核の魔法
Nature 569, 7754
陽子数あるいは中性子数が「魔法数」となる特定の原子核は、放射性崩壊に対する安定度が高まる。中性子数と陽子数が共に魔法数の二重魔法核は極めてまれであり、主に陽子数と中性子数がほぼ等しい安定な核に限定されている。谷内稜(東京大学ほか)たちは今回、中性子の極めて多い二重魔法核78Ni(中性子が50個で陽子が28個)を調べて、安定な核から十分に遠ざかるときに、魔法数の概念が原子核の諸特性にどのような影響を及ぼすかを探究している。
2019年5月2日号の Nature ハイライト
核物理学:核の魔法
発生生物学:腸オルガノイドにおける対称性の破れ
免疫学:FATP2による多形核骨髄由来免疫抑制細胞の調節
分子進化学:適応免疫の進化
材料科学:高温で強いバルク金属ガラス
生命の起源:前生物的代謝回路
言語学:北方の有力集団
神経科学:「クラブドラッグ」で社会的臨界期が再開する
発生生物学:腸を復活させる
構造生物学:セロトニン輸送の仕組みの解明