Nature ハイライト
宇宙:円盤を伴う大質量星
Nature 466, 7304
大質量星のライフサイクルについては、重要な側面、特に初期の進化段階がまだよくわかっていない。例えば、大質量星は低質量星や中間質量星と同じように円盤の降着を通して形成されるのか、もしそうならその円盤の構造は低質量星の場合とは異なっているのかといった点は、いまだに決着がついていない。今回、ヨーロッパ南天文台の巨大望遠鏡干渉計を使った新たな観測により、大質量の若い原始星、IRAS 13481-6124の周囲に高温のコンパクト円盤が見つかった。この画像には、約13×19天文単位の大きさの引き伸ばされた構造がみられた。これは、ほぼ45度の傾斜角で見た円盤と一致する。また、その性質は、低質量星の形成中に観測される円盤に、定性的にも定量的にも似ている。
2010年7月15日号の Nature ハイライト
構造生物学:動いているリボソーム
医学:腸のウイルスメタゲノムの違い
宇宙:円盤を伴う大質量星
地球:ダイヤモンドの分布
環境:どこを保護区域にするか
医学:自閉症の遺伝学
視覚:盲視の経路
発生:左右軸の誘導
細胞:メチル化が寿命を延ばす