Nature ハイライト
宇宙:赤方偏移の記録を更新した明るいクエーサー
Nature 474, 7353
クエーサーは、これまで可視光探査によって見つけられてきた。この探査は、赤方偏移がz>6.5にある光源に対しては感度がない。今回、赤外深宇宙探査のデータによってさらに高赤方偏移の領域の探査が可能となり、その結果、これまで知られている赤方偏移z=6.44を超えるz=7.085の明るいクエーサー(ULAS J1120+0641)が見つかった。このクエーサーなどの遠方クエーサーをさらに観測すれば、ビッグバン後わずか7.5億年の宇宙の電離状態が明らかになりそうだ。