Nature ハイライト 宇宙:エンセラダスプリュームの起源は塩水である 2011年6月30日 Nature 474, 7353 土星の氷衛星エンセラダスは、南極付近の「虎の縞模様」として知られる比較的高温な割目から水蒸気と氷粒子のプリュームを噴出している。このプリューム物質は、地下水から、あるいは氷の分解を介して生じていると考えられている。F Postbergたちは、カッシーニ探査機がプリュームを横断した際にダスト計測器を使って採取した、放出されたばかりの粒子の組成分析の初めて得られた結果について報告している。噴出した固体の全質量フラックスの大部分(>99 %)は、塩を多く含む氷粒子で占められていることがわかった。このことは、広い蒸発面を持った塩水の貯留領域がプリューム内物質のほぼすべてを供給していることを示唆している。 2011年6月30日号の Nature ハイライト 進化:進化過程で見られた徐々に進む変化 遺伝:海のファージと宿主がとっている「共存共栄」方式 宇宙:赤方偏移の記録を更新した明るいクエーサー 宇宙:エンセラダスプリュームの起源は塩水である 光学:単一原子から放出されるスクイーズド光 進化:初期の節足動物が備えていた複雑な眼 再生医学:心臓の修復 生理:糖尿病と肥満治療の新たな標的候補 医学:マクロファージはどうやってHIV-1感染を避けるのか 目次へ戻る