Nature ハイライト 脳:脳内の神経結合のマッピング 2011年7月28日 Nature 475, 7357 生きた動物で、個々のニューロンが樹状突起に受ける多数の入力信号をどのように統合しているかを解明することは、言うまでもないことだが、非常に難しい。今回Konnerthたちは、2光子励起画像化技術の新規改良版を用いて、音刺激が皮質ニューロンの樹状突起棘に引き起こす活動をin vivoで、単一シナプスの分解能で可視化することに成功した。個々の棘は、特定の振動数の音に対する同調性が高く、同一樹状突起上の隣り合う棘であっても、異なる振動数の音に同調することがわかった。この研究によって、生きた脳内で機能特性が明らかになった個々のシナプスをマッピングするための新しい方法が確立される。 2011年7月28日号の Nature ハイライト 進化:始祖鳥が「始祖」ではなくなる? 細胞:マグネシウムのセカンドメッセンジャーとしての働き 宇宙:波によって加熱されるコロナ 物理:維持されたCPT対称性 環境:アラスカのツンドラの火事による炭素の大量放出 遺伝:遺伝子から人口の歴史を読み取る 脳:脳内の神経結合のマッピング 免疫:TH17細胞の隠し場所 細胞:EBI2のリガンドはオキシステロール類 目次へ戻る