Nature ハイライト 細胞:EBI2のリガンドはオキシステロール類 2011年7月28日 Nature 475, 7357 自己免疫疾患に関連することが最近明らかになったEBI2受容体(Epstein–Barr virus-induced gene 2、別名GPR183)は、液性免疫応答の非常に重要な調節因子である。EBI2受容体はGタンパク質共役型受容体で、その本来のリガンドはわかっていなかった。今回2つの研究グループが、特定のオキシステロール類がEBI2のリガンドであることを明らかにし、この受容体はようやく「オーファン」、つまり「孤児」受容体ではなくなった。最も強力なリガンドである活性化物質は7α,25-ジヒドロキシコレステロールで、このEBI2–オキシステロールシグナル伝達経路は適応免疫応答に重要な役割を担っている。 2011年7月28日号の Nature ハイライト 進化:始祖鳥が「始祖」ではなくなる? 細胞:マグネシウムのセカンドメッセンジャーとしての働き 宇宙:波によって加熱されるコロナ 物理:維持されたCPT対称性 環境:アラスカのツンドラの火事による炭素の大量放出 遺伝:遺伝子から人口の歴史を読み取る 脳:脳内の神経結合のマッピング 免疫:TH17細胞の隠し場所 細胞:EBI2のリガンドはオキシステロール類 目次へ戻る