Nature ハイライト 免疫:アレルギーにおけるTSLPの役割 2011年9月8日 Nature 477, 7363 サイトカインであるTSLP(thymic stromal lymphopoietin)は、アレルギー性炎症のマスタースイッチとされている。今回、TSLPが骨髄前駆細胞からの好塩基球分化を誘導すること、また末梢の好塩基球をインターロイキン-3(IL-3)非依存的に活性化することが示された。TSLPによって誘導された好塩基球は、IL-3依存性の好塩基球とは表現型も機能も異なっていて、2型ヘルパーT細胞に関連するアレルギー疾患に重要な役割を担っていると考えられる。 2011年9月8日号の Nature ハイライト 脳:自閉症に見られる脳のバランスの乱れ がん:BRCA1の変異はゲノム不安定性につながる 宇宙:電波ジェットとブラックホールの関係 宇宙:銀河中心のセファイド変光星 物性:電荷ストライプ秩序と超伝導 地球:地球のレイトベニア仮説を後押しする証拠 遺伝:タラは免疫で我が道を行く 医学:ALSや認知症を伴うALSはユビキリン2が原因である 免疫:アレルギーにおけるTSLPの役割 目次へ戻る