Nature ハイライト 気候:人為起源のエアロゾルが気候へ与える影響 2012年4月12日 Nature 484, 7393 北大西洋の海面水温(SST)の変化は、地球の多くの部分の気候へ大きな影響を与えている。大西洋のSSTの数十年スケールの変化は、海洋内部の力学に支配されているとずっと考えられてきた。しかし、Boothたちは今回、主に化石燃料とバイオマスの燃焼から生じる人為起源のエアロゾルが20世紀における北大西洋気候変動の主な駆動要因であったことを示す証拠を示している。高度な地球システム気候モデルを用いて、1860〜2005年の期間に人為起源のエアロゾルの放出が、大西洋の数十年スケールのSST変動、ひいては、干ばつや熱帯低気圧など大西洋のSSTと関連する気候過程や気候事象に強く影響したことが示されている。 2012年4月12日号の Nature ハイライト 神経:軸索の標的決定にかかわるタンパク質Teneurin 構造生物学:細胞分裂で染色体を折半する仕組み 宇宙:赤色巨星最後のあえぎ 材料:窒化物半導体のリフトオフ法に向けた第一歩 気候:人為起源のエアロゾルが気候へ与える影響 細胞:走化性を応答調節因子レベルに合わせて微調整する 医学:子癇前症にcorinが果たす役割 細胞:テロメラーゼ合成の初期段階 生化学:ビタミンB12によるメチル基転移 目次へ戻る